森を抜けて駆けていく

クラシックの話、時々アウトドアの話。

気になったニュース「虫塚 人と虫に歴史あり 昆虫まつる供養塔など、全国訪ねガイドブックに 柏田雄三」

日経電子版より

昆虫を供養する虫塚巡りをしている方のインタビュー記事

 

 

虫は耳元に近づいてこない限り、あんまり日常的に気にすることが無い。現代は排水等が整備され尽くされていて、虫自体が一昔前と比べて町にはとても少ないというのを聞いたことがある。

 でも、鳥や動物と同じように、生態系の中では重要な役割を果たしているし、人間にとって害にも安らぎにもなる存在である。虫という存在に目を向けてみようと思った。

 


 「農村部の寺社や道沿い」に虫塚は多いらしいが、それを建てた人の慈しみの心には感嘆させられる。お地蔵さんレベルの大きさならまだわかるが、鎮魂碑のように大きいものを建てるというのは、その行動をかけたてる熱量は理解できない。もちろんいい意味でである。害虫を鎮めるために碑文を建てるというのは、まさしく神道的な考えである。


 古い町の片隅の風化しかかっているお地蔵さんのような「人工的な石」も素通りせずに、ひとつひとつ興味を持って、地元の人に話を聴いてみて、自分でその土地の歴史に思いを馳せてみる。


 昨日偶然に「キンシオ」を観たが、まさしくキンシオタニさんのようにモノと接してみたい。ブラタモリのような広い視野と科学的な検証と、キンシオのようなあふれる好奇心。身につけたい。
 現場に出向き、現物を見て、現実を知るーー三現主義よろしく、自分の目で観て、じっくり考えてみる。景色や風景を奥深く感じることができる人生にしたい。