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森を抜けて駆けていく

クラシックの話、時々アウトドアの話。

気になったニュース National Geographics 「The Worst Wildfires in Chile’s History Revealed in Pictures」

 チリで起きているという大規模な山火事。77箇所で起きていて714000エーカーが燃えたという。1エーカーが4047㎡というから、相当やばい火事である。10枚ほど写真を観ることができるが、そら恐ろしい。

 転載はできないから、気になったら元ニュースをみてみてほしい。
 当局は放火が原因だとしているから、こりゃ犯人は大変なことをしてしまった。

 ここまで大規模に広がってしまったのは、強風と低い湿度のせいらしい。あと、ここの植生(松やユーカリ)が燃えやすい植生らしい。つまりこの土地には山火事という「撹乱」は存在しないのだ。

 森林における山火事などの撹乱の立ち位置を確認しておく。
 20世紀後半まで撹乱は植生遷移を邪魔する外的要因だとされていた。それが今では覆り、植生遷移を支える内的要因という捉え方となっている。森林はいわゆる極相林の状態になると、寿命の長い背の高い樹種が土地を占拠してしまう。ただこれだと林床は暗くなって他の樹種はそこを抜きん出て生存することができない。
 そこで山火事である。すべてをリセットさせることによって、全ての樹種にチャンスが与えられる。撹乱のおかげで森林やそこに生きる生態系が多様化する。

 人工林のように同じような年齢の同じ樹種が整然と並べられている様では、生態系の幅も広がらない。木材利用のために管理されるのでない限り、人工林は自然林へとシフトされなくてはいけない。